【朗報】ドリームシート導入により8号門クラブが甲子園バックネット裏から排除

(写真:第88回センバツより導入されたドリームシート)

(写真:ドリームシート導入前の甲子園バックネット裏席)

2016年第88回センバツ高校野球大会から、テレビ中継時に映るバックネット前方に小中学生を無料招待するドリームシートが設けられることが決定しました。これにより、テレビ中継時に必ず映っていた、ラガー氏等8号門クラブは、これまでの席に座ることができなくなります。

ドリームシートの概要は以下のとおりです。

・第88回センバツ高校野球大会から設けられる。

・バックネット裏前方118席で、これまで8号門クラブが座っていたあたりに設けられる。

・ドリームシートには全日本軟式野球連盟に属する小中学生のチームが無料で招待される。

・少年野球人口が減少しており、甲子園への憧れを持ってもらうことで、野球人気を復活させたいという考えが背景にある。(と言う建前である。)

 

高野連は、「野球人気を復活させるため、小中学生の夢を育むため」と発表していますが、この決定の背景には、近年問題となっていた、8号門クラブへの対策があったと思われます。

 

高野連がこの決定に至った背景を詳しく解説していきます。

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1990年頃

8号門クラブは1990年頃に結成したと言われています。

8号門とは、甲子園球場のバックネット裏に繋がる入場門の名前です。

クラブのメンバーは関西在住だけでなく全国各地から春夏の甲子園に合わせて観戦に訪れます。

甲子園のバックネット裏席の中でも、テレビ中継に映る席は人気が高く、開幕数日前から大会期間中も8号門の前で野宿しなければ席を確保することができません。最前列で見るためには、毎日の野宿も厭わない。

そういった姿が一部の高校野球ファンには知られている状態でした。

2000年頃

インターネットが普及するにつれ、ネットの掲示板や、ブログなどで個人が情報を発信するようになりました。

「甲子園のバックネット裏にはいつも同じ人たちが座っている。あの人達はどういう人なんだろう」という書き込みが増え、8号門クラブの人達は徐々に注目を集めていきました。

ネット裏最前列に陣取っているラガー氏は、2000年頃から全試合観戦を始めたと言われています。

2010年頃

ネットで注目を集めていることを知り、野球雑誌の「野球小僧」や「Number」がラガー氏ら8号門クラブの特集をするようになりました。メディアへの露出も増え、特に注目を集めていたラガー氏は、本の出版や、イベント出演などを行うようになりました。

また、時を同じくして、8号門クラブへの否定的な意見が増えてきました。

・前日から並んでいたのに、開門直前に8号門クラブのメンバーに割り込みされた

・開門時に並んでいた数人がタオルや新聞紙などを使いネット裏の数十席を確保する

・8号門クラブの関係者や知人に席を融通するが、一般の人には絶対に座らせない。

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2015年夏

そういった中で、2015年夏の甲子園である事件が起きます。

 

■偽ラガー事件①

東海大相模高校ファンの偽ラガー氏は、同高の初戦をネット裏最前列で見たいと考え、試合前日の日中から8号門前に並び、翌日に無事最前列を確保することに成功しました。

しかし、ネット裏席は8号門クラブのモノであるとする8号門クラブのメンバーから席をどくよう執拗に恫喝されます。この一連の行動が偽ラガー氏によってTwitterでリアルタイムに発信されたことと、目撃した高校野球ファンが恫喝の写真をインターネット掲示板へ投稿したことによって、大きな騒ぎになりました。

■偽ラガー事件②

偽ラガー氏は東海大相模高校の次戦で、ネット裏最前列の普段ラガー氏が座っている席を確保することを試みます。これまでの8号門クラブの独占状況を苦々しく思っていた高校野球ファンを巻き込み、大きな注目を集めました。偽ラガー氏は前日試合中から8号門クラブ前に並び、並び始めは4番目だったものの、開門前に8号門クラブのメンバーに大量に割り込みされ、結果的にネット裏の後列席しか確保することができませんでした。

一連のやり取りは前回以上に注目を集め、Yahooニュースなどでも取り上げられるほどでした。

当日のドキュメントはこちら

■署名提出へ

こういった、8号門クラブの問題はネットを中心に話題を集め、ついに抗議署名が開始されることになります。

オンライン署名サイト「change.org」に「甲子園のバックネット裏は八号門倶楽部のものではありません。一部団体の私物化に抗議します」とのページが作られ、ニュース等で一気に拡散され署名は8000人程になりました。

結果敵に、この署名は個人情報の観点などから実際に提出されることはなかったようですが、世論は「反8号門」一色となり、高野連や夏の大会主催の朝日新聞、センバツ主催の毎日新聞、そして文科省までへも批判やクレームが殺到する事態となりました。

2016年春

これらの問題を受けて高野連も動き、8号門クラブ排除の意味も込めてドリームシートが導入されることになりました。長らく、8号門クラブに独占されてきたバックネット裏前列が野球少年達向けの席となります。

ドリームシートはセンバツ終了後、夏の大会でも継続される見通しとのことです。

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